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海洋土木株式会社は魚礁・増殖礁の型枠リース会社です。

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調査事例 FP魚礁3.25型SURVEY

 
九州地方

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 <四国〜九州>

愛媛県

宇和海地区 三崎地区

 愛媛県宇和海地区 大型魚礁設置事業

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成14年
設置水深 80m
調査年月 平成17年11月

 この地区では水深80mの平坦な砂泥質の海底にFP魚礁3.25型が平面に配置されています。

 魚礁は5〜10mの間隔を空けて配置されており、その間を縫うようにカンパチやブリが群れで索餌遊泳していました。

 魚礁の側近や周囲にはマアジやネンブツダイといった餌料となる小型魚類が観察されました。マアジは、ROVのストロボに敏感に反応し、逃避行動はとるものの、魚礁の周りには捕食魚が常時回遊しているためか、魚礁への強い定着性が見られました。

カンパチ  
マアジ カンパチ
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 愛媛県三崎地区 大型魚礁設置事業

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成16・19年
設置水深 63・61m
調査年月 平成29年7月

 この地区では水深約60mの砂および礫の海底にFP魚礁3.25型が5~10mの間隔で点在して配置されています。
 調査ではイサキ、ヒラメ、イシダイ、ウマヅラハギ、カサゴ等の主に岩礁性の有用魚種が観察されました。
 魚礁の側近や内部では大型のイサキの群れが遊泳しており、ROVのストロボ光等の刺激に対し、魚礁内部へ入りこむ様子が観察されました。イサキの群れは、適度な間隔で設置された魚礁間を遊泳し、魚礁群を広く生息場としていることが示唆されました。

イサキ  
イサキ イシダイ
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福岡県

小呂島地区 沖ノ島地区 粕屋地区

 福岡県小呂島地区 市単独魚礁設置事業

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成2・3年
設置水深 62〜69m
調査年月 平成5年9月

 この海域は、FP魚礁3.25型が集中設置され、一部で2段積みとなっており、高さ6.5mを有しています。

 この調査では、礁上部に1,000尾以上のマアジの群れ、礁内部および周辺にはイサキ、マハタ、カサゴ、イシダイ、カワハギなどが観察され、良好な漁場となっていると思われます。

マアジ  
イサキ マハタ
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 福岡県沖ノ島地区 広域漁場整備事業

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成11・13年
設置水深 91m
調査年月 平成15年6月

 FP魚礁は集中的に設置されており、数ヶ所で積み重なりが見られました。

 観察された魚類はメダイが卓越しており、500尾程の大きな群れが長時間にわたり魚礁直上や側近を回遊していました。またマアジ幼魚やウスメバル幼魚、シキシマハナダイなどが多く蝟集し、保護・増殖効果の高い魚礁漁場になっていることがうかがえます。
 水深が比較的深い割には付着生物の着生は順調で、今後も餌料供給・広大な渦流域の確保など、蝟集魚類の増大に貢献するものと期待されます。

メダイ  
マアジ メダイ
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 福岡県粕屋地区 広域漁場整備工事

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成22年
設置水深 40m
調査年月 平成25年8月

 調査では、カンパチ、イサキ、クロダイ、ウマヅラハギ等の主に岩礁性魚類の蝟集が多く観察されました。特に、イサキの蝟集量が多く数百尾以上の群れでブロック間を遊泳する様子がみられました。また、カンパチの蝟集量も多く、大群で上層を遊泳したり、魚礁群の側近まで来遊したりする様子もみられました。

 この漁場は、魚礁が集中的に配置され、魚礁間に適度な小空間が形成されることで岩礁性魚類の蝟集に高い効果を発揮していました。

イサキ  
カンパチ ウマヅラハギ
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佐賀県

呼子地区

 佐賀県呼子地区 大型魚礁設置事業

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成13年
設置水深 61m
調査年月 平成15年6月

 この地点では、魚礁は平坦な砂の海底に5〜20mの間隔で平面的に設置されています。
 観察された魚類はイサキ、イシダイ、マダイ、ブリ等でした。これらは特に魚礁が密集した箇所に多数蝟集しており、魚礁設置によって海底地形に変化が生じ、岩礁性魚類から回遊魚まで幅広い魚種への集魚効果が発揮されている様子がうかがえます。
 また根付き魚のカサゴが確認されたことから、餌料環境が既に整い、砂の海域に新たな岩礁生態系が形成されていることが確認できました。

イサキ・ウマヅラハギ  
イシダイ・ウマヅラハギ イサキ
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大分県

香々地地区

 大分県香々地地区 並型魚礁設置事業

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成1・6・7年
設置水深 33〜35m
調査年月 平成9年11月

この海域は、FP魚礁3.25型が単体設置されています。

この調査で観察された魚は、礁内部ではキジハタ、アイナメ、イシダイ、100尾以上のメバルなどで、魚礁上部ではスズキ、ウマヅラハギが観察されました。

スズキについて、短時間の調査中に頻繁に数尾の群れで来遊してきており魚道になっているのではないかと思われます。

メバル  
スズキ メバル・ウマヅラハギ
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長崎県

田平地区 大島地区 豆酘地区 上県地区 奈良尾地区  上五島地区 芦辺地区
勝本地区1 有川地区  津和崎地区 大瀬戸地区 若松地区  郷ノ浦地区 勝本地区2

芦辺地区2 厳原地区 佐世保地区 三重地区

 長崎県田平地区 並型魚礁設置事業

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成9年
設置水深 37〜38m
調査年月 平成11年6月

 マアジ、ウスメバル幼魚は魚礁内部を長時間滞泳し、魚礁内部に定位するプランクトンを捕食する行動が観察されました。
 また、カワハギも魚礁表面の付着生物をついばむ行動が観察され、この魚礁群が摂餌場となっていることが確認されました。
 さらに、マハタ、イシダイは、魚礁内部空間を中心に滞泳してることが多く観察され、底生魚類から回遊魚まで異なった習性がある魚類に対して、この魚礁漁場が有効に機能していることが確認されました。

マアジ  
コロダイ・イシダイ ウスメバル
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 長崎県大島地区 並型魚礁設置事業

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成8年
設置水深 32〜33m
調査年月 平成11年6月

 この海域は、FP魚礁3.25型が単体設置されています。

 調査では、イサキ、イシダイ、コロダイなどの有用魚種が数多く観察されました。また魚礁上部には、大きな魚群反応があり、目視調査の結果、その魚群反応はイサキの群れであり、数千尾以上蝟集していることが確認されました。

イサキ  
コロダイ・イシダイ イサキ
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 長崎県豆酘地区 並型魚礁設置事業

沈設魚礁 FP魚礁3.25型他
造成年度 平成12年
設置水深 46m
調査年月 平成12年12月

 この海域は、潮通しが良好で透明度も高く、沈船・バス魚礁を取り囲むようにしてFP魚礁3.25型が配置されています。

 沈設後数ヶ月にもかかわらず、イサキ、マアジの群れの回遊が頻繁に観察され、棲息環境の一部として魚礁群を受け入れている様子が確認されました。

 今後は、付着生物の着生とともに餌料供給の場としての機能も充実し、漁場環境が整ってゆくことと思われます。

マアジ  
イサキ イサキ
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 長崎県上県地区 並型魚礁設置事業

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成10年
設置水深 78〜81m
調査年月 平成12年6月

 この海域では、FP魚礁は平面的な設置だけでなく、積み重なったり、隣接する魚礁にもたれかかっており、変化に富んだ設置状況でした。

 最も頻繁に観察されたのはイシダイで、大型の個体を中心とした安定した蝟集が認められました。

 比較的深い設置水深ですが、今後の経年により、着実に付着生物の着生が増大し、良好な魚礁漁場を形成することが見込まれます。

イシダイ  
マハタ イシダイ
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 長崎県奈良尾地区 並型魚礁設置事業

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成12年
設置水深 42〜43m
調査年月 平成13年6月

 FP魚礁は約20基が密集して配置されており、中央部は2〜3段(高さ6〜8m)に重なり合っていました。
 観察された魚類はイサキ、マアジ、イシダイ、カワハギ等でした。イサキは全長35〜50cmの大型の個体が群れの中核を成し、魚礁同士が複雑に重なり合った箇所を基点として遊泳しており、抱卵中と思われる腹部が張り出た個体も観察されました。
 マアジは魚群探知機にも濃密な反応が出るほどの大群で、観察中何度も来遊が観察されました。

イサキ  
マアジ・ミノカサゴ イサキ
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 長崎県上五島地区 並型魚礁設置事業

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成10年
設置水深 57〜58m
調査年月 平成13年6月

 この海域ではFP魚礁は集中設置されており、沈設された39基のうち20基程度がまとまった部分を観察しました。

 蝟集魚類はマハタ、イサキ、マアジ、イシダイ等で、根付きの魚から回遊魚まで幅広く観察され、それぞれの生態に応じた棲息空間が提供されていました。なかでもマアジは、小型の個体が約70,000尾もの群れで回遊していました。
この魚礁群は、設置後3年程度ですが、優良な魚礁漁場が形成されていました。

マハタ・イサキ  
イサキ マアジ
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 長崎県芦辺地区 魚礁施設整備事業

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成14年
設置水深 26m
調査年月 平成15年6月

 潜航直後からスズキ(ヒラスズキが混泳)が観察され、その後長時間にわたって魚礁間を遊泳しており、魚礁設置による蝟集効果の発現が確認できました。
 FP魚礁は、比較的浅い海域に密集して設置され、一ヶ所で積み重なっていました。ここでは大小様々なイサキが内部に集まり、盛んに流下デトリタスを摂餌する様子が観察されました。
 また、魚礁下部の空間にはコロダイやイシダイ、マハタの幼魚等が蝟集しており、生長に伴う深浅移動の一定期間を過ごしていると考えられます。

スズキ・ヒラスズキ  
スズキ・ヒラスズキ イサキ・イシダイ
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 長崎県勝本西地区 魚礁施設整備事業

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成14年
設置水深 45m
調査年月 平成15年6月

 魚礁設置海域は、非常な強潮流のため、ROVを魚礁に近づけるのは一苦労でした。
 FP魚礁は数m間隔で配置されていましたが、潮にもまれ、精査できた魚礁はわずか2基に留まりました。しかし、各々の魚礁にはびっしりとイサキが寄り添い、強潮流を避けて休息しているものと思われます。またウマヅラハギ、オキナヒメジ、クロメジナ等も同様に魚礁内にて観察されました。
 調査の終盤にはブリの群れが観察でき、広範囲にわたる魚礁設置によって、遊泳力のある大型回遊魚にも有効な刺激を与えていると考えられます。

イサキ  
イサキ ブリ
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 長崎県有川地区 魚礁施設整備事業

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成13年
設置水深 36〜38m
調査年月 平成15年10月

 FP魚礁は大きく2群体に分かれて設置されており、それぞれ密集して積み重なっている部分も確認されました。
 魚礁群ではオオモンハタやコロダイなどの底棲根付魚や、比較的行動圏の広いイサキやマダイ、イシダイ、コショウダイ、またカンパチなどが観察でき、集中設置された魚礁群が、それぞれの生態に合った棲息場所を提供しているようです。
 最も蝟集量が卓越していたイサキは両群体で観察され、900尾にのぼる大きな群れが分散・合流を繰り返しつつ魚礁周辺を回遊している様子でした。

イシダイ・オオモンハタ  
イサキ イシダイ・コロダイ
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 長崎県津和崎地区 並型魚礁設置事業

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成14年
設置水深 48〜51m
調査年月 平成15年10月

 FP魚礁は、密集して乱積み設置され、最高部で3段に積み上がっていました。

 魚類は順調に蝟集しており、魚礁群下部ではコロダイやイサキの群れが深部まで入り込んで回遊し、下〜中層ではイシダイ、イシガキダイ、コショウダイが、また頂上部ではネンブツダイが雲のように群れを成して魚礁群を覆い、さらにマアジの来遊も観察されました。

 設置後一年程度の魚礁群ですが、乱積み工法により、多様な生態の魚類に刺激を与えていることが大きな要因といえます。

イシダイ  
マアジ イサキ
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 長崎県大瀬戸地区 並型魚礁設置事業
地域水産物供給基盤整備事業

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成13・16年
設置水深 37〜44m
調査年月 平成17年6月

 魚礁は密集して平面に設置されていました。魚礁が隣接した箇所では、陰影部が多く確保され、暗がりを好む魚類に有効な配置になっていました。
 観察された魚類は主にイサキ、マアジで、魚礁の周辺や内部を群れで遊泳していました。また、調査を行った時期がイサキの産卵シーズンに近い6月だったためか、腹部が張り出した大型イサキも多く観察され、これらのイサキは魚礁群への強い定着性も確認されました。
 付着生物は、魚礁の表面を覆い尽くす様にフジツボ類、カイメン類、ウミトサカ類などが大量に着生していました。

イサキ  
イサキ マアジ
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 長崎県若松地区 地域水産物供給基盤整備事業

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成17年
設置水深 44〜45m
調査年月 平成18年5月

 この乱積み魚礁群では、イサキやイシダイ、メジナ等の岩礁性魚類の蝟集が多く、ブロックの積み重なった箇所を群れで遊泳している様子が観察されました。イサキは、全長20〜30cmの中型個体が大きな群れを形成し、魚礁群の上層や内部を往来する様子が繰り返し観察されました。また、全長65cm程の大型のヒラメが魚礁の梁部に定座している様子も確認されました。
 この魚礁群は設置後半年程度しか経過していませんが、早くも乱積み魚礁群の効果が表れていました。

イサキ  
ヒラメ イシダイ
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 長崎県郷ノ浦地区 並型魚礁設置事業

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成16年
設置水深 42m
調査年月 平成18年6月

 この地区では、平成16年度に造成された魚礁群を観察しました。
 魚礁は平坦な砂質の海底に設置されており、一部で隣接している様子が確認されました。

 観察された有用魚種はイサキ、ブリ、マアジ、マダイ、イシダイ、ヘダイ等でした。イサキは、魚礁群を広く回遊する群れと、魚礁内部に高密度で滞泳する群れと、異なった行動パターンを示す群れが観察されました。
 また、魚礁性の強いヘダイ、イシダイは魚礁側近を数尾の群れで遊泳していました。

イサキ  
ヘダイ イサキ
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 長崎県勝本地区 魚礁施設整備事業

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成13年
設置水深 43〜45m
調査年月 平成18年6月

 魚礁は砂地の海底に3〜15mの間隔で平面的に設置されていました。

 魚礁群では、イサキ、カンパチ、イシダイ、メジナ等の有用性の高い魚類を中心としてヨコスジフエダイ、タカノハダイ、アカエイ等多くの魚種が観察されました。
 また、イサキは魚礁群の周囲を広く遊泳していましたが、調査後半には徐々に強まる潮流を避けるため魚礁内部に留まり、潮上を向いて滞泳する様子が観察され、この魚礁群を休息の場として利用していました。

イサキ  
イサキ イシダイ・メジナ・カワハギ
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 長崎県芦辺地区 魚礁施設整備工事

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成14年
設置水深 24m
調査年月 平成21年10月

 この地区では、集中設置および単体設置された造成年度の異なる2つの魚礁群を観察しました。

 経年の長い魚礁群では、カンパチ、キビナゴ、イサキが多数蝟集しており、ブロック間の渦流域に集まったキビナゴ幼魚を狙って来遊するカンパチも頻繁に確認されました。
 またヘダイ、コショウダイ等の岩礁性魚類も多数観察されました。 

カンパチ  
イサキ ヘダイ
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 長崎県厳原地区(瀬地区) 魚村再生整備工事

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成19年
設置水深 51m
調査年月 平成22年10月

 ここでは、砂礫の海底に設置された乱積み魚礁群を観察しました。魚礁群は円錐状に3段に積み重なり7m程の高さが形成されていました。

 魚礁群の上部では回遊性の高いマアジ、ヒラマサ、内部では大型のイサキ、下部ではクエ、マハタ、イシダイ等の岩礁性魚類が蝟集していました。このように生態の異なる様々な魚類の棲み分けがみられ、乱積み魚礁の特長がよく表れている様子が確認されました。 

マアジ  
イサキ イシダイ
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 長崎県佐世保地区 並型魚礁設置工事

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成11年
設置水深 44m
調査年月 平成23年10月

 観察した地点の海底は泥質で、FP魚礁3.25型が概ね5〜10m間隔で平面的に配置されています。

 調査当日の海底付近は、濁りが強く透視度は3〜4mでしたが、マアジの蝟集量は多く、全長20cm以上の個体が大きな群れを形成して魚礁周囲を長時間遊泳していました。この他、ヒイラギ、ネンブツダイ等の小型魚の群れも蝟集しており、それらを狙うカンパチの来遊も観察されました。

マアジ  
イサキ カワハギ・ネンブツダイ
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 長崎県三重地区 増殖場(滞留礁)設置工事

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成21年
設置水深 42〜44m
調査年月 平成27年10月

 この地区の魚礁は平面的に設置されており、密集して配置されている箇所も確認されました。

 調査ではブリ、マダイ、イシダイ、カワハギ、オオモンハタなどの、主に岩礁性魚類の蝟集が多く観察されました。
 また、体長30cm程のイセエビも7尾観察され、隣接する魚礁の隙間に形成された陰影空間を隠れ場としているようでした。

イセエビ  
オオモンハタ イセエビ
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熊本県

牛深地区1 苓北地区1 牛深地区2 牛深地区3

 熊本県牛深地区 並型魚礁設置事業

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成11年
設置水深 59〜60m
調査年月 平成16年12月

 この地点ではブロックが広範囲に点在する形で設置されており、所々で2段に積み重なる箇所もあり、起伏のある変化に富んだ魚礁群が形成されています。
 ブロックが密集して設置されている箇所は、特に魚類の蝟集状況が良好で、マアジやネンブツダイを捕食するためにブリの群れが来遊する様子が頻繁に観察されました。
 ブロックの表面には大きく発達したウミトサカ類を中心に多様な付着生物が、小型魚類の隠れ場となる陰影部を作りだしていました。

ブリ・マアジ  
マアジ コショウダイ
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 熊本県苓北地区 沿岸漁場整備事業
並型魚礁設置事業

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成13・15年
設置水深 35〜42m
調査年月 平成17年5月

 この地区では造成年度の異なる2つの乱積み魚礁群を観察しました。
 観察されたのはマアジ、イサキ、ムツといったの回遊性の高い魚類が中心でしたが、魚礁群の内部にはイシダイ、コショウダイ、ハタ科sp.などの岩礁性魚類も多数観察されました。
 また、設置後4年が経過した群体では、全長100cm程度に成長したウミトサカ類が大量に着生しており、付着生物が魚礁群の陰影効果を高めていることが確認されました。

イサキ  
ムツ マアジ
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 熊本県牛深地区 並型魚礁設置事業

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成11年
設置水深 45m
調査年月 平成18年5月

 魚礁群では、マアジやイシダイが高密度で遊泳している様子が観察されました。マアジは、全長20cm程のサイズの揃った個体が大群を形成し、時間差をおいて何度も来遊を繰り返していました。イシダイは、全長45〜60cmの大型の個体が50尾程の群れを形成し、観察中、魚礁群から離れることはなく強い定着性がみられました。

 また、この魚礁群は設置後7年が経過しており、付着動物が多く着生し、なかでもウミトサカ類の成長が顕著で、魚礁の内部空間が複雑化し、魚類や餌料生物にとって有効となる陰影空間が多数形成されていました。

マアジ  
マアジ・ネンブツダイ イシダイ
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 熊本県牛深地区 並型魚礁設置事業

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成11・22年
設置水深 45〜47m
調査年月 平成23年11月

 ここでは、設置後の経年が異なる2箇所の乱積み魚礁群を観察しました。
 平成11年度造成地点では、マアジ、イサキの蝟集が顕著で、魚礁周囲を回遊する様子が繰り返し観察されました。
 平成22年度造成地点では、ヒラマサ、マアジ、スジアラ等、多くの有用魚が観察され、回遊魚から根魚まで対応する乱積魚礁群の特徴がよく現れていました。

 これらの魚礁群には経年に応じた付着生物の着生がみられ、造成年度の古い魚礁群では、ウミトサカ類をはじめとした大型の付着生物が多数着生し、天然礁に匹敵する状況でした。

イサキ  
ヒラマサ スジアラ
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宮崎県

串間地区 門川地区 川南地区

 宮崎県串間地区 大型魚礁設置事業

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 昭和55年
設置水深 55m
調査年月 昭和56年10月

 この海域は、FP魚礁3.25型が単体設置されています。
 この調査では、礁上部にマアジ、カンパチの回遊魚の来遊が何度か観察され、魚礁の設置場所が魚道になっているのではないかと思われます。
 また、ウマヅラハギ、ムツ、マハタ、カサゴ等も観察されました。これは、礁の陰影および付着生物の効果であると思われます。

マアジ  
マハタ ウマヅラハギ
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 宮崎県門川地区 並型魚礁設置事業

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成3年
設置水深 35〜36m
調査年月 平成12年1月

 この海域は、FP魚礁3.25型と2.0m角型魚礁が混在する形で集中設置されています。
 調査では、イシダイ、カンパチ、ハタ科等の有用魚類が観察されました。イシダイは比較的大型で魚礁内部や周辺を離れることなく回遊しており、また魚礁の下部空間でハタ科の魚類が定座していました。
 魚礁上部ではウミトサカ等の付着生物が非常に発達し、その間を暖流系の小魚が多く蝟集していることから、大型回遊魚の餌場としての機能は充実しているものと考えられます。

イシダイ  
カンパチ ツチホゼリ
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 宮崎県川南地区 大型魚礁設置事業

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成8年
設置水深 42m
調査年月 平成12年1月

 この海域は、FP魚礁3.25型と2.0m角型魚礁が混在する形で設置されています。
 調査では、チダイ、オオニベ、イシダイ、カワハギ等の多数の有用魚種が観察されました。
 特にチダイの群れは 長時間観察され、この魚礁群に根付いていると思われます。また、オオニベ、イシダイについても時間差をおいて何度か観察されたことからこの魚礁群を生息域にしていると思われます。

マダイ  
オオニベ イシダイ
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鹿児島県

佐多地区 串木野地区 上甑地区 下甑地区 中種子地区 桜島地区 垂水地区 
西之表地区 薩南地区
 熊毛地区


 鹿児島県佐多地区 単独魚礁設置事業

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成2年
設置水深 15m
調査年月 平成3年5月

 この海域は、FP魚礁3.25型が集中設置されています。
 礁表面には、トサカノリが多く付着しており、その周囲には種不明多数の稚魚が観察されました。このことから魚礁が保育礁的な役割を果たしていると思われます。
 また、カンパチの群れやカゴガキダイ、スズメダイ、ネンブツダイも観察され、多様な環境を作り出していると思われます。

カンパチ  
カンパチ カンパチ
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 鹿児島県串木野地区 大型魚礁設置事業

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成6年
設置水深 41m
調査年月 平成10年10月

 この海域は、FP魚礁3.25型が設置されています。

 調査では、カンパチ、ヒラメ、マアジ、コロダイなどの有用魚種が多数観察されました。

 魚礁表面には、ウミトサカ等の花虫類が濃密に着生しており、観察された魚類に餌場や憩場を提供していると思われます。

ヒラメ  
マアジ スズメダイ
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 鹿児島県上甑地区 並型魚礁設置事業

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成7・10年
設置水深 52〜54m
調査年月 平成11年10月

 この海域は、FP魚礁3.25型と角型魚礁で構成されています。

 調査では、FP魚礁の周りでマダイ、チダイ、カンパチ、コショウダイ等の有用魚類が観察されました。

 チダイ、カンパチは魚礁群の周辺を群で回遊し、マダイ、コショウダイは魚礁内部を遊泳しており、この魚礁群を生息場としていると考えられます。

カイワリ・チダイ  
コショウダイ・イシダイ チダイ・イラ
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 鹿児島県下甑地区 並型魚礁設置事業

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成9・10年
設置水深 37〜61m
調査年月 平成11年10月

 この海域は、FP魚礁3.25型と1.5m角型魚礁が設置されています。

 調査では、シマアジ、カンパチ、ホウセキハタ等の有用魚類が観察されました。

 シマアジやカンパチがヒメジ科の魚と混成魚群を形成し、魚礁周辺を回遊する行動が見られ、またホウセキハタが魚礁内部を滞泳する様子が観察されました。

カンパチ・ウミヒゴイ  
ホウセキハタ・キンチャクダイ シマアジ
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 鹿児島県中種子地区 並型・沿岸小型魚礁設置事業

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成3〜9年
設置水深 22〜26m
調査年月 平成11年10月

 この海域は、FP魚礁3.25型と1.5m角型魚礁が混在する形で設置されています。
 調査では、シマアジ、オニヒラアジ、イシダイ、イシガキダイ、ツムブリ、アカヒメジ、ヨスジフエダイ等の有用魚種を含む多くの魚類が観察できました。
 オニヒラアジ、ツムブリは数尾の群れで魚礁間を遊泳し、コロダイ、イシダイ、イシガキダイは魚礁内部や周辺を滞泳しシマアジは数十匹の群れをつくり魚礁群周辺を回遊しているのが観察されました。

オニヒラアジ  
ヨスジフエダイ シマアジ
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 鹿児島県桜島地区 並型・沿岸小型魚礁設置事業

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成4・6・8・11年
設置水深 29〜44m
調査年月 平成12年10月

 この海域は、FP魚礁3.25型と角型魚礁で構成されており、平坦な海底にまとまって設置されていました。
 魚類の蝟集は非常に良好で、カンパチ、チダイ、コロダイ、マアジが群れで回遊し、魚礁内部ではカワハギやイシダイの蝟集も確認されました。
 桜島町周辺では、長年にわたり継続的に魚礁を設置しており、これらの魚礁が相互に機能して、有用魚類の蝟集量増大と長期滞留に寄与しているものと考えられます。

カンパチ  
マアジ コロダイ・カゴカキダイ
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 鹿児島県垂水地区 並型魚礁設置事業

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成5年
設置水深 35m
調査年月 平成12年10月

 この海域は、FP魚礁3.25型と1.5m角型魚礁が混在する形で設置されています。
 調査では、イシダイ、カンパチ、ブリ、ホウセキハタ、スジアラ、マアジ、ネンブツダイ、ハナダイ類など、様々な生態の魚類が量・種類ともに数多く観察されました。
 魚礁の周辺では、マアジ、ネンブツダイの群れが遊泳し、それらを追ってブリ、カンパチの来遊も観察されました。魚礁内部では、スジアラ、ホウセキハタ等の大型個体も多数観察され、高い魚礁効果が確認されました。

マアジ・ミノカサゴ  
スジアラ イラ・ホウセキハタ
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 鹿児島県西之表地区 並型魚礁設置事業

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 昭和61平成1・12年
設置水深 35〜42m
調査年月 平成14年10月

 魚礁設置箇所は、平坦な岩盤帯に粗砂が入り混じり、南の島特有の透視度の高い美しい海底でした。魚礁は5〜15mの間隔で設置されていました。
 観察中6,000尾程のキビナゴの群れや、ツムブリ、ヒレナガカンパチ等の大型魚類の来遊も確認されました。またイシダイやイシガキダイ、コロダイ等の岩礁性魚類が魚礁周辺を遊泳していました。
 魚礁表面には珊瑚類、花虫網が付着し、テーブル状に発達するものもあり、周囲の環境に溶け込んでいる様子でした。

キビナゴ  
ツムブリ アジアコショウダイ・コロダイ
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 鹿児島県薩南地区 広域漁場整備事業

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成20年
設置水深 110m
調査年月 平成21年9月

 ここでは、ブロックが2〜3段に積み重なり、最高で10m程の高さとなっている乱積み魚礁群を観察しました。

 魚礁群の潮上では、回遊性の高いマアジ、ハチビキが遊泳しており、ROVの接近に対し魚礁群に向かって素早く逃避する行動が観察されました。
 魚礁群中段付近に形成された陰影空間では、魚食性魚類であるオオスジハタが観察され、経年がやや浅かったものの良好な蝟集状況となっていました。

ハチビキ  
オオスジハタ ネンブツダイ
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 鹿児島県熊毛地区 水産環境整備工事

沈設魚礁 FP魚礁3.25型
造成年度 平成26年
設置水深 99m
調査年月 平成28年11月

 こちらは、FP魚礁3.25型22個による乱積み魚礁群で、高さ6.5m、2段積み相当に積み重なっていました。

 調査ではカンパチ、マダイ、マハタ、オオモンハタ等、回遊性、岩礁性共に豊富な魚種が観察されました。魚礁群周囲ではヒレナガカンパチの群れが度々観察され、この魚礁群を索餌回遊経路の一部として利用しているものと考えられました。
 また魚礁の下部と上部にそれぞれ異なる種不明幼魚が蝟集しており、内部ではオオモンハタも観察され、魚礁群が幼稚魚の育成場や、魚食性魚類の餌場として機能しているものと推察されました。

カンパチ  
ヒレナガカンパチ マダイ
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バナースペース

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